以下は、数年前の何処かの記事を持ってきたもの。内容の妥当性は不明。また現在の様子についても不明。
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- 家計簿アプリ:Zaim
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グッドポイント
- 取引と決済資産の関係付けが簡単にできる。資産の追加も簡単にできる。家計をイメージ的にも把握しやすい。
- 分析タブの中で費目ごとの整理されたテーブルが提供される。何に使えるか分からないが、見た目は分かり易い。予算比でも見れるのはいい。しかし、予算が具体的に作れるのかどうか不明。⇒カテゴリー別に設定できる。(ラジオスイッチを変えたら更新させないといけなかった)
- 使い続けてみるとZaimの良さがよく分かって来る。本当に家計簿がこれで出来てしまいそうだ。徹底して詳細まで分析したい人はエクセルに落として縦横斜めの分析がしたいだろうが、主婦と言えども暇な訳でないし長続きさせるならこれくらいが丁度よい。とは言え自分でカテゴリとジャンルは追加しないといけない。この辺の使い方が分かってくると出来の良さに感心させられる。
- 資産管理は使えないが(恐らく漸次充実させていくのだろうと予感はあるが) 、主婦の家計簿はこのZaim以外には考えられない。今のところ無料で使っているが無料でも十分なサービスレベルで満足度は高い。
- レシートレコーダー(レシレコ)はレシート読み取りに特化したOCR機能。Zaimのそれは最も優れている一つだ。
課題
(操作性)
- 全体に使いやすいが、電子マネーとかポイントとか資産とする対象が増えた場合の操作性は悪化する。更に操作効率を上げる画面設計が必要になる。
- 資産に関連付けるアイコンの種類が4つしかないので対応付けが難しい。もう少し種類を増やしてほしい。スペースも空いている。
- アイコンのカラーリグもアナログで面倒。いまどきデザイナーでもないのにRGBコード指定の色付けって時代感覚的にずれている。プリセットされたパレットを用意すべきだ。
- 支出もアイコンを選ぶことが出来る。100を超える種類のアイコンシンボルは小さいのカーソルを合わせたタイミングで拡大表示させるなども識別しやすいように更なる工夫が必要。
- お店の登録は自由にできていいが重複登録をマージする手順が用意されていないのは問題。使いやすいZaimのUIは逆に多くの件数をまとめて処理するのは苦手だから工夫が必要。
- 資産追加などで出てくる「並び替えを保存」がいただけない。 できれば黙って保存してほしい。出来ないのならスクロールの手間を減らすためにもボタンの位置を増やすべきだろう。
- 支出・収入・振替の切り替え
- 一旦入力した項目について支出・収入・振替の切り替えができない。入力したものを削除して改めて入力し直し。何処かが硬直している。(マネーフォワードではこの辺もよく検討している)
- A銀行からB銀行に移す処理は収入支出ではないから振替を当てておきたいが、無理な資産移動の費目を用意するしかない。
- やはりこの辺も資産管理の発想が設計全体から抜け落ちているのではないだろうか。
- 0円、マイナス円の入力
- 支出収入振替の変更不可と似たようなものでは他にマイナスの金額や0円の金額を入れることが出来ない。後日の返品処理やおまけで貰った野菜など主婦としては記録を一連のものとして残したいのに困った。⇒色々見てみると品目別では値引きの項目がマイナスで入る。店舗全体でも10キーに変な癖があって苦労したが零引くいくらいくら(0-xx)とやればマイナスが入る。いきなりマイナスいくらいくらでは無視される。色々工夫すると出来なくもないが要領が掴めない。いずれにしても柔軟性のある作りが必要だ。
- 非表示
- 支出項目の追加などをやるタブで項目を選んで非表示を設定すると見えなく出来る。間違った項目を作ってしまった時には非表示では無く削除にしたいが削除する方法が分からない。どうもちぐはぐだ。
- 検索
- 例えば特定の食品をどの程度購入しているか調べるために食品名とか商品名で検索しようとすると出来ない。方法が分からない。今現在実装されているのはメモ欄の記載内容に対する全文検索だけのようだ。中途半端というか有用性が低い。これではすべての内容をメモ欄に重複してでも記載しなおすことになる。馬鹿げている。
- 電子マネーSuicaで支払った記録(履歴)だけ検索したいができない。支払い口座でソーティング出来てもおかしくないがそれも出来ない。完全なデータを保有できるのがZaimの強みなのにそれを生かすユーティリティが現時点では極めて脆弱。もっと出来ることもっとやるべきことがたくさん残っています。
- 日付の修正
- レシレコはAIを積んでいる訳ではないから余計な間違いもする。レシートの日付2017年を2011年に読み違えることは結構出てくる。ここで2つ問題がある。
- ①2011年を2017年に修正することができないのだ。 もちろん、カレンダーを月送りで6年分戻せばできるが70回以上のタップ操作などあり得ない話だ。パソコンに送ってブラウザの画面からなら修正自体は割と簡単にできるがその2011年に戻すのは極めてかったるい操作をやらされる。入力してすぐなら最近の入力欄から選べるが、気づいていなかった場合は悲惨で過去のゴミデータとして埋もれてしまう。
- ②普通に思いつくのは再度レシレコで読み取ることだが、間違えやすい文字プリントは何度読ませても間違えるという事実。読み取りロジックを複数用意して切り替えるなら違った結果も期待できるがそこまでの対応はしていないようだ。
- 振替に変更
- カテゴリー設定の店舗の中を見てみていると振替に変更という設定欄に気づいた。ここにチェックを入れるとこの店の取引は振替扱いになるのだろう。よく分からない。そのお店の全ての取引が振り替えのこともあるだろうが、個々の取引で設定したいときはどうするんだろう。
- 一目瞭然性
- 調子に乗っていろいろ登録していたら全体が見えなくなってきた。
- 資産残高から資産をクリックスロ単に残高を修正できるようになるだけで資産の概要・ステータス・履歴にはリンクしないので殆ど意味がない。資産残高のリストも数が増えるとカテゴリー分けでもしてくれないと分かり難い。
- 履歴のページは色々なデータが並ぶので漏れなく管理には良いが相関と重複について把握しにくい。費目がアイコン化されていて本来は分かり易い筈だが件数が多い場合は似たような小さなシンボルに並ぶだけでは判然としない。費目それぞれに「その他」のような同じような細目が来るのでますます混乱する。しっかり資産名とか支出カテゴリー名を表記させるべきだろう。見せ方も下手だ。計算に入れない履歴はシェードにするなど工夫が必要。
- 日本最大ユーザー数をアピールしている割にはあまり洗練されていない。利用者の声を聴く仕組みが機能していないかもしれない。多くの声に応えるのは簡単ではないが本気で使おうとする利用者の期待に応えているようには思えない。
- 証券会社
- 証券会社が全く対応先になっていないのには驚く。漸く問題に気づいたのか対応候補先を入れて予約を取り始めた。しかしそのリストも貧弱。無料版は広告付きだからフィデリティ証券の広告が出まくっているのにフィデリティはリストから抜けている。何処までも馬鹿というか自分たちがやっていることが分かっていない見えていないようだ。
- 日単位、月単位の括りは理解できるが、週単位の括りは全く理解できない。1週間が7日あれば比較になるが、最初の週と最後の週は寸足らずで並べてもしようがない。隣の月度の週データをマージしてあれば並べて比較に値するがZaimの現状は月度を切っただけで週単位の管理を理解していない。馬鹿じゃないの?。
- データの反映が遅い。前日の取引が翌日になっても反映されない。無料版だからか?。データ更新のタイミングが分かり難い。
- 資産の感覚のデータはトップページの現在の残高のみ。金融機関名をクリックしたら残高を手入力させるだけ。口座残高の詳細が示されるべきだが。銀行に持っているファンドは無視されているようだ。フローに強いZaimもストックは全くダメな役立たず。
- 銀行残高が正しく反映されない。銀行側の問題なのかもしれないが不可解。 他では取り込めているからZaim側に何か原因がありそうだ。
- スーパーで買い物をしてレシレコで読み取って入力完了。しかし後でクレカのデータが入ってくるとスーパーの買物が二重計上になってしまう。中身は違う。クレカ引落は単に店舗と金額だけで買い物の中身は何も入っていない。正しくクレカ会社の請求書に入り込んだ確認ということになるか。逆にレシートの無い、あるいは見覚えのない引落が入り込んでいたらクレカ会社に電話で確認ということか。
- ①1万円の買物(レシレコ)。②1万円の引落項目(クレカ)。③1万円の銀行引落(銀行)。計3回の支出?。 ①は内容の記録で永久保存、②はチェックしたら計算対象外にする。クレカの明細チェックと同じ感覚。③は振替処理にしておけば計算対象外になる。特に問題ないように見えるがAIアシストは課題として残るだろう。
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トライアルに色々なものを登録してみたが操作性など問題課題も色々でてきそうだ。これらはZaimの問題というよりアグリサービス、ネット家計簿が抱える基本的な共通の側面だ。今の時点ではZaimはレシレコを始め手入力のセンターとして利用するのがその強みを生かす意味でも良さそうだ。
逆にネットバンキングとかクレカの登録は履歴前後関係を見るうえでは有用だが管理は無理みたい。
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再掲
やはりZaimは細かい品目レベルの管理が得意だからそれを利用する。家計簿の、特に最重要な食費の管理に使うべきだろう。レシートレベルの管理はZaimの右に出るものはない。食費、生活備品/消耗品などの細かい管理は別のシートで特別な整理票を用意した方がよい。
資産管理や大枠の支出管理は別のアプリを利用した方がよい。マネーフォワードは完全性に欠陥があって抜け漏れが出るようだから下品な作りで好感は今一だがKakeibonは信頼できるので適当かも知れない。
統合とかマージとかは考えなくてよい。確定申告時に必要なものがあればその部分だけをZaimから移してやればいいだろう。
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使い込むと細かいレベルで色々問題が見えて来る。恐らく開発担当者は自分では使っていないだろう。通り一遍の確認はしているが実際に家計管理・家計簿に使っているとは思えない。
カテゴリーと全体のカテゴリーの使い分けが出鱈目。全体のカテゴリーにはレシートの1項目目のカテゴリーが勝手に入ってしまう。全体のカテゴリーを修正するとレシートの各項目が全部修正されたカテゴリーに変更されてしまう。レシートには食品も生活品も並ぶからあり得ない表記になる。うっかりするとレシートの20項目が全てやり直しになりかねない。 レシートの1項目目と全体のカテゴリーが一致しないことは普通のことなのにスペック担当は何も考えていないことが分かる。
カテゴリーの並び順も作業中に勝手にリセットされてしまう。何か作業をやったら必ず並び順の保存をやらなければいけない。自動退避ぐらいやって欲しいものだ。
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年単位で履歴をチェックできない:
再掲になると思うが、履歴を見るにしても直近は問題ないが数年前の記録を見るには適当なUIが存在しない。マネーフォワードはよく考えられているがザイムは全く念頭にない設計だ。サイト設計の前提が今月先月くらいしかスパンに収めていないように見える。
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資産(トップページ)をクリックすると資産の内訳履歴が何も表示されず、単に金額変更だけを求めてくる。分析なんか何もできない。証券だけは新たに追加されたので内訳が表示されるようになったが履歴の側面は実装されていない。
大きな欠点はまだある。カテゴリーとサブカテゴリー(ジャンル?)を編集するときに、Aの費目からBの費目に移すような処理が出来ない。費目のマージもできない。ほとんど何も考えられれていないようなレベルに見えてしまう。
金の管理は難しいね。
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どう工夫しても資産管理には使えない。
再掲になるが、個々の取引について中には後で振替処理に切り替えたいものがあってもそれもできない。基本設計が家計簿そのものだから。
証券をカバーする段階で基本設計の見直しを実施するかと期待したが既存スキームについては殆ど変更なし。依然使えないということだ。
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